2月22日
仙台での研修は、1年半ぶりか。
一番緊張したのが、研修後に園長の高橋さまからリクエストされた『機内アナウンス』。
つらいことがいっぱいあったこの年に、これからの未来に向けて新たな気持ちで離陸
する意を込めたリクエスト。そんな皆様の思いに応えるべく、20年ぶりの
機内アナウンスである。
「皆様、本日もANAをご利用下さり・・・・」20年ぶりだが、すらすら出た。
覚えていてよかった!
送ってもらった空港までの道すがら見た、窓の外の風景は忘れない。
未だ家人のいない家、草ひとつ生えていない田、無残にも腹部を上に仰向けのままのボート、
がれきの山・・・。テレビで観るのとは打撃度が違う。涙が出てくる。
仙台に来て「牛タン」を食べることしか頭になかった自分が恥ずかしい。
仙台空港のレストランで「牛タンシチューはいかがですか?」とウエイターに呼び止められ
誘惑に負けて注文してしまった。そんな私を友人は「結局、牛タン食べるんですか。
相変わらず、切り替えが早いですよね」と笑う。
この地に、お金をおとすのも復興の支援のひとつだと自分に言い聞かせて、
おいしくいただいたのである。