6月16日
いつも『しのぶろぐ』を訪問下さり
ありがとうございます。
新設2年目のユニット型特養のコンサルティング
である。
午前中はリーダーの方たちとの会議。
この日は、接遇の筆記試験を急きょ実施した。
文章題がほとんどであり、現場のあるあるシーンの
中で、どういう行動が適切なのか、また、どのような
行動が不適切なのかを問う。全部で20問。
五択式なので、正解が16問以上で合格とする。
記述式ならおそらく珍解答があるだろう。
毎回、試験をすることにした。部下指導をする点で
こういうことも指導しておかなければならないのかと
知ってもらうためである。
次回は、ご家族へのことばづかい(敬語の使い方)を
しようと思う。たとえば、食事形態が変わったときの
家族への説明のシーンで、相手に不快感や不安感を
与えないモノの言い方と正しい敬語を用いて話せるか
どうかである。
この会議は、今後報告の場から学びの時間に変える。
11時から現場のラウンド。ユニットには季節の花が飾られ、
長い梅雨の間も室内で花を愛でることができる。
3階の利用者さまが男性スタッフ2人とともに、異動した
1階ユニットのスタッフに会いにいらっしゃった。
スタッフも突然のサプライズに笑顔がこぼれる。
「会いに来たよ」の利用者さまの一言に、
いかに彼女が丁寧にケアをしていたかが分かる。
「自分のフアンを作ること」これが、私がこちらの施設に
課した年間の宿題である。
何という良い施設に育っているのだろう。
私が「うらやましいな」と言うと、近くにいたスタッフが
「そうですね。利用者さまに慕われるっていいですよね」と。
「違うわ、若い男性スタッフ2人を引き連れているのがうらやましい
のよ」と言うと、「そっちですか~」と笑う。
認知症の高度の方が多いユニットでは、3時のおやつタイムに
「たいやき」を作っていた。甘い香りがユニットに充満し
食欲を促す。
夕方は、再び、リーダーの方たちへラウンド報告。
そして、理事長さまと施設長さまに「接遇のキャリアパス」の
ご提案をする。人事考課にリンクできればと思う。
家に戻ると、執筆の依頼が来ていた。介護職員の離職防止や定着化
をいかにするかが企画の内容である。コンサルティングで感じている
ことも含めて、文書にすることで、他人の目にも触れ、他の施設でも
お役に立ててもらえればとお受けすることにした。
執筆がいくつか重なるので、忙しくなる。
新幹線の中で熟睡していた時間を執筆の時間としよう。