月下美人

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9月12日

いつも『しのぶろぐ』を訪問下さりありがとうございます。「とにかく分かりやすく接遇をお伝えし、現場を笑顔に変える接遇ナビゲーター」濱島しのぶでございます。


先日、一年に一度しか花を咲かせない“月下美人”が濃厚な香りとともに開花致しました。昆布に似たような茎から白い芽を出し、どんどん伸びていき、夏の夜に一晩(夜8時くらいから開花しました)だけ花を咲かせます。翌朝にはすっかりしぼんでしまう様子は、まさに美人薄命のことばそのものです。

昭和天皇がまだ皇太子だった頃、台湾を訪れた際、月下美人の花に目を奪われたそうです。駐在大使に花の名を聞いたところ、「月下の美人です」と答えたことから「月下美人」と名前がつけられたそうです。英語でも「A queen of a night(夜の女王)」と呼ばれています。

育てて4年目。私の部屋で美しく咲いてくれました。感謝。

さて、先日、滋賀県内のデイサービスにて、接遇研修3時間コースを実施致しました。

研修風景 ~車椅子の人の心理を考える演習~

内容の一部です。

①接遇がなぜ必要なのか ②接遇とビジネスマナーの違い ③サービス業は掛け算 ④サービスとはさりげない思いがあふれているところ ⑤声掛けの役割 ⑥接遇何から始めるのか ⑦観察力 ⑧情報の取り方の違い ⑨接遇五原則(挨拶・身だしなみ・態度・表情・ことばづかい)⑩サービス業は体験を売っている ⑪接遇ができている法人ができていること ⑫食事サービスの意味とことばがけ ⑬研修後の72時間ルール ⑭needsサービスとwantsサービスの違い 


この介護の業界に入って、不思議に思うことがあります。

企業に勤めていた頃は、研修を受ける時は、自分たちのための研修ですので、早めに集まり、椅子や机のセッティング、講師の水やおしぼりセット、プロジェクター設定など進んで準備をし、講師の先生がいらっしゃったら、「何か配るものはありますか?」とお尋ねをすることが当たり前でした。

福祉業界の大半の法人は、これらの準備をするのは、施設長さんだったり、相談員さんだったり、主任さんだったり、いわゆる上司クラスの方がセッティングをなさいます。最初にその光景を見ました時には、目が点になりました。もちろん、そうでない法人もたくさんございます。

現場のスタッフの方々は時間に追われ、準備をする余裕がないことも分かります。スタッフの皆様はそういうものだと思っているようですが、自分たちが受ける研修に上司の方々が準備をして下さっているのですから、上司の方々に対して「ありがとうございます」の一言はほしいものです。

マナーをお伝えしている私としては、やはり気になるところであります。


夜、家に戻りましたら、咲き終えた月下美人の香水のような残り香がかすかにまだ残っていて、昨夜、奇麗に咲いていた名残りを感じさせてくれていました。

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