あの8月10日
いつも『しのぶろぐ』を訪問下さり
ありがとうございます。
朝、目が覚めるとツバメが3羽遊びに
来ていた。1ヵ月前に巣立った子ども
たちであろう。外敵のカラスから守る
ために網を掛け、小さい巣から落ちない
ようにとカゴを巣の下に置き、巣立つまで
毎朝「おはよう」と語りかけて見守った
あの3羽のツバメたちであった。
お礼参りに違いないわ。ええ子達やないの~。
ここを安心の場と思ってくれているのか
くつろいでいるように見える。
昨日は、介護看護研修社さま主催の
役職者研修。なんと北海道の施設から
ご参加下さった方もいる。ありがたい。
研修でお話した視点の内容を一つ。
帰り際のご家族へのごあいさつは何て言う?
よく有りがちなのは「ありがとうございます」
である。ここで言われた側の視点を考えてほしい。
ご家族の思い・立場に配慮できる職員で
ありたい。ご家族に感謝の意味を
込めて「ありがとう」とことばをかけることは
決して間違いではない。
しかし、ご家族への心配りは必要である。
家族である身内に会いに行き、あかの他人である
職員から「ありがとう」とお礼を言われることに
違和感を持つ方も少なくない。
家族にとっては自分たちが一番近い存在なのだ。
他人からお礼を言われることで、身近な存在と
思っていたのに、遠くになったと一種の寂しさ
を感じてしまう人もいる。
特に、認知症が進み、親が自分のことを家族
と分からなくなった時に、職員から元気よく
「ありがとうございました」とお礼のことばを
かけられた。どんな思いで施設や病院を後にするのか。
察するに忍びない。
私は、面会者には「ありがとうございます」よりも
次回を期待しているニュアンスのことばをお伝え
して下さいとお願いしている。
たとえば、「また、お待ちしております」などである。
家族の視点からすれば、このほうが腑に落ちるのでは
ないだろうか。
ツバメでも人間の思いが伝わる(と思っている)
ちょっとの配慮でもご家族に伝わる。いつも相手の
視点を考えていきたい。
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