4月1日
いつも『しのぶろぐ』を訪問下さり
ありがとうございます。
コンサルティングで入っている法人さまの
新任職員研修2日目である。
コミュニケーションの基本から社会人として
必要なマナーや心構えなどを演習形式で
学んでもらった。
ふと自分が社会人一年生だった頃を思い出す。
CAの訓練生時代は予想以上に厳しく、そこでは
いろいろなことを教えてもらった。機内では
何があっても人前で決して涙を見せてはならぬと
教わり、守った。
今日、「遅刻のマナー」の講義のときに、こんな話を
させていただいた。
午前7時出発の便に乗務する。出発までの流れはこうである。
7:00 出発
6:45 ボーディング(お客様の搭乗開始)
6:35 機長とブリーフィング(天候、ルート等確認)
機体の準備(緊急時、サービス品の確認)
6:20 機内に乗り込む
センターでCAブリーフィング(緊急時、サービス内容)
5:50 出勤時間(勤務カウントされる時間)
5:00 出社(クルーのあいさつやフライト情報の確認)
4:40 タクシーに乗車
4:00 起床
前日 タクシーの予約や乗務便の予習(サービス品や動線など)
22時前後に就寝する。
7時の便に乗務するには、乗務するクルーのみならず、地上の
スタッフ(グランドスタッフ、整備士など)も同様に前日から
余裕を持って準備をする。この繰り返しなので、おのずと、
余裕を持って準備をすることが、体にしみこんでいる。
一人の遅刻が、他のスタッフの手順を狂わせることもある。
遅刻なんてあり得ない世界であり、重大な失態になる。
ごめんなさいでは済まされない。
では、現場でたまに見かけるこんな光景。
勤務時間2分~3分前ギリギリに出社してタイムカードを
押すのはどうなのか。
勤務時間に間に合えば遅刻ではない。しかし、マナー的には
違反と考えている。朝一番の仕事は、さわやかな空気が漂う
職場にすることである。にこやかに笑顔で気持ちよくあいさつ
をし、記録にも目を通し、準備を整えた状態で勤務時間を向かえ
現場に入る。そんな中、バタバタと出勤してくる職員を見たら
誰も良い気はしないだろう。現場のさわやかな空気は乱れる。
遅刻にはならないが、他の職員の働くモチベーションを考えると
マイナスな行動と映る。いくら仕事を頑張っても姿勢の評価が
低くなるのは勿体無い限りである。
今日は、遅刻の話一つで10分も費やしてしまった。敬語を正しく
話すことよりも皆が気持ちよく一日をスタートできるよう配慮を
することの方が、何倍も大事だと思うからである。
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