11月2日
いつも『しのぶろぐ』を訪問下さり
ありがとうございます。
「とにかく分かりやすい研修」の濱島でございます。
ここ2~3日は日本列島も穏やかな
天候に包まれていますね。
昨日、総合病院に勤めている友人から
こんな質問が来ました。
「透析で入院中の患者さんが、売店でモノを
買っているのを見つけた時、どう対応したら
いいですか?気を付けるポイントを
教えて下さい」
病院は治療のためにあります。
透析中の入院患者さんにとっての
甘い物は、生命の維持に危険を
及ぼします。
守ってもらわなければならないことは
きちんと伝えます。そして、頭ごなしに
注意するのではなく、相手の気持ちを
受け止めた上でことばを選びましょう。
まず、共感のことばから入ります。
「甘いものはダメだと言われると、
食べたくなりますよね」とか
その患者さんの思いを先に口にするのがコツ。
次に、毅然とした態度で危険性を伝えます。
命の危険を見逃すわけにはいきません。
その際、使うことばを考えましょう。
禁句は、患者さんを責める言動は控えること。
たとえば、家族がよく面会に来るなら、
「ますます、数値が悪くなるとご家族の方も
悲しみます」とか「私は、○○さんに
元気になって退院してもらいたいです」など。
そして一番大切なことは、ルール違反の
患者さんに注意をするのを個人任せに
しない職場の環境作りです。
個人任せにしていると対応がまちまちに
なってしまいます。病院にはいろいろな
患者さんがいて、すぐ行為を辞めてくれる
人もいれば、注意をきかない人もいます。
その場合の対応は病院や売店、外来全体で
前もって検討して、職員全体に告知をして
おくことです。
家族から「何で、売店で買っているのを
止めてくれなかったのか」と言われた時に、
対応できるようマニュアル化しておく
ことをおススメします。
病院の職員は全員が、命を守る仕事を
しています。命の大切さを患者さんに
問いかけるのも大事な仕事と思います。
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