3月4日
いつも『しのぶろぐ』を訪問下さり
ありがとうございます。
こちらの事業団さまは、毎年お招き下さる。
研修会場は、大阪北部の高級住宅街の箕面にある。
途中、千里中央の阪急デパートでお買い物を
するが、上品ないでたちの年配の女性が多い。
研修は4時間コース。すでにビジネスマナーは
学んでいるとのこと。メニューは、コミュニケーション
力に絞る。大切なことは、習ったことを実体験に
置き換えて考えることである。
たとえば、ビジネスマナーの講義で「上座と下座」
のマナーを習ったと聞いた。そして、私は、こう聞く。
「上座と下座を習いましたね。では、この会場ならば、
一番の上座はどこですか?」出入り口が部屋の
中央に位置し、片方には窓、反対には壁がある。
私が「このレイアウトでしたら、こちらが一番上座
になりますよ」と言うと、皆、「へえ~」と驚く。
そう、学んだことを、今の現状に置き換えることだ。
研修を学びながら、利用者さまとの対応に置き換えたり
ご家族との会話だったらこう使うなどと仕事の場面に
つなげると、使える知識となる。
毎年、こちらの新任職員を見ているが、今年は特に
明るい雰囲気のある方が多く採用されている。
活発な意見も出るし、笑顔も多い。男性職員が半数以上
占める新任職員研修は珍しい。
予定よりも早く演習が進んだので、特別授業。
女性と食事に行き、自分が支払っている時、女性には
どこで待ってもらうか。次、デートをしたときに
どんな気配りを見せる女性がよいのか。など、嫁選び
のコツを伝授する。
「先生の講義後は、いつも、緊張がとけて、会場の
雰囲気がとても柔らかくなり、受講生が元気になって
帰って行きます。ありがたいです」と担当の方が
おっしゃって下さった。こちらこそありがたい。
帰りの電車の中、就活であろう学生が2人、私の前に座った。
薄化粧、真新しい黒のA4サイズのバッグ、着こ
なされていない黒いスーツとおそろいの黒いパンプス。
「ねえねえ、今日の担当のあのオバサン。下座に
座りなさいとか面倒くさいない?お姑か!」「下座って
わかんないし。」と話している。
私もきっとそう思われているのだろう・・・と、
少し、耳が痛い。