7月5日
いつも『しのぶろぐ』を訪問下さり
ありがとうございます。
2日目は、より具体的に現場バージョンの
講義をする。午後から「お年寄り体験」を
してもらう。参加メンバーはそれぞれの施設で
10年くらいのキャリアのある方たちだ。
ケアをすることに慣れている。
慣れはともすると「感覚麻痺」を引き起こし
疑問を遠ざける。疑問がなくなれば成長は
止まる。自分たち目線のケアになっていないか
を考えてもらう。利用者さまが感じる疎外感や
孤立感を体験することで、日頃のケアに
生かしてほしい。
帰りの電車の中で、この4日間の振り返りを
する。説明が足りなかった点はないか、演習の
運び方や時間配分、プレゼンの見せ方、研修内容
の組み立て方、落とし込み等。
今は、お年寄りや家族が自分に合った施設を
選ぶ。見学も一つの施設ではなく、数箇所を
見て回る。施設を見る目が肥えている。
見学のポイントも心得ている。
生き残る施設となるには、職員の質を上げる
しかない。
今後、権利意識をしっかり持つ「モノ言う老人」
が増える。職人的育成では、質は向上しない。
私が老人になり、ホームに入る時には
「若いおねーさんやおにーさんがやさしく世話を
してくれて、毎日美味しいご飯が食べられて、
仲の良い友達ができて、ホームは天国」と
思いたい。
夜、友人と電話で話す。
私が「老人ホームもいいかもね」と言うと、
「あんたねえ、そんだけ自由気ままに生きてきて
今さら、共同生活って無理。70歳になったら古民家
借りて一緒に住むって約束、忘れてないよね~」
すっかり忘れてたわ。