1月9日
この一年、職員の方の成長を感じながら
入らせていただいた施設である。
仕上げの3ヵ月。
自分たちの力で動いていけるよう来年度の
計画を「PDCA]方式で、フォーマットに
落とし込んでもらう。
途中、お茶の出し方の確認をする。
できていない。一年前にレッスンしたことを
すっかり忘れているようだ。
午後からは、制服を着用して排泄介助と
ベッド上のトランスファー時のケアの
ポイントとことばの掛け方、入室の仕方
を伝える。
これを現場指導者たちが定着できるまで
繰り返し根気よくできるか否かにかかっている。
夜は、各ユニットの「ユニット会議」に出席する。
会議のはずが伝達事項で終わっている。
文書回覧で済むものと意見のすりあわせが
必要な事案の整理ができていないからだ。
加えて根回しも弱い。
例によって課題を出す。
仕上げに向けてピッチを上げていこう。
1月8日
新年あけて最初の移動は三島。
『こだま』に乗り、ゆっくり書類を仕上げながら
道中の車窓を楽しむ。
書類を仕上げた後は、ビジネス本を一冊読む。
今日は、船井総研の川原氏の「これだけPDCA]。
介護の現場はこれが弱い。特に振り返り(C)と改善(A)
が風土として薄い。計画(P)して実行(D)の繰り返しである。
業績が数値化しにくい職種であるので、具体性に欠ける特性要因もある。
明日から2日間、特養のアドバイザーに入る。
このPDCAのサイクルをシステム化できればワンランク上にいける。
確実に成果を上げたい。
ふと、窓の外を眺めると、雪化粧した富士が雲の上から
頭を出していた。
女性的な面影をしている。
仕事に追われると美しいものをキャッチする感性が鈍る。
出張始めに「富士山」がこんなに綺麗に見られて感謝。
1月6日
2013年の始動です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今日は、朝早くから京都市美術館で開催中の
「日展」を観に行った。毎年恒例にしている。
大好きな日本画と書を集中的に観る。
私は素人であるが、賞を取った作品と
そうでない作品の「気迫の差」は分かる。
感情表現の差というべきか。
画法もさることながら、構図や色の乗せ方、写実と
幻想の調和が違う。
仕上がりまでの過程を考えながらじっくり観る。
賞を取ったから素晴らしいのではなく、迫力に
感銘する。想いを作品に乗せて観る人を感動させる
ことがスゴイと思う。
私の仕事は人に伝える仕事。教えるのではなく、伝える。
想いを何かを通して人に伝えるのは、絵と通じるところがある。
自分のバースディに、いつもと違う過ごし方をした。
年末年始は、近くのスーパーと初詣以外は家を出ることもなく
ひたすら書類と準備におわれた。
今週から、また出張が続く。一年の幕開けである。
12月20日
関西看護出版さんで同じ講師でもある田村氏の
自宅へ遊びに行った。車で1時間半くらいの
ところに住む。
最近の面白かった出来事を話すうちに
『徳』の話になった。
彼女は「笑うこと」と言う。
笑うことは、周りの人たちを幸せに
する。
なるほどね~。いつもニコニコか。
学んだことは手帳に書いて、実行
していこう。
12月18日
今年最後の出張。こちらの施設は1年間
アドバイザーに入らせてもらった。
私にとって思い入れの多い施設だ。
女性課長と2人3脚でやってきた。
午前中は、接遇トレーナーの方たちと
課題および今夜の研修内容の打ち合わせ
をする。
午後は、制服をお借りして現場巡回。
利用者さまの様子をみていく。
今夜の接遇研修は、接遇トレーナーが
実施する。プレゼン能力のチェックをする
ためだ。私は細かい指示は出さない。
研修内容も任せた。
私が注文したのは「あなたたちが楽しんで
研修をして下さい」だけ。
1年前、「あなたたちが自分たちで職員に
接遇研修をしていくのですよ」と話すと
「え~。できません」と言っていた彼女たちだった。
アイスブレーキングで空気を作り、グループ
ワークで問題提議をし、ゲームで動きを作り
チームワークを確認させながら、人を大事に
することを学ばせる。予想以上の出来栄えだった。
いつの間にか大きく成長していた。
よくついてきてくれた。安堵と感謝の気持ちで
いっぱいになった。
ホテルに着いたのが、22時過ぎ。
最上階のラウンジでカクテルを飲みながら、
今夜もいろいろなことを自分に問いかける。
自分と向き合う時間は必要だ。
明朝、早くに自宅に帰る。その後、デスクワークが
続く。