7月7日~9日
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3日間の利用者体験ができるある意味貴重な
合宿だ。居室に寝かされたまま、あるいは
蒸し暑くて暗いところに車椅子に座らされ
5時間放置される、車椅子に乗せられた
まま40分間ひたすら食事を待つ。

時計と携帯は合宿開始時に没収され、
合宿中、今が何時なのか分からない、
外部との連絡も取れない。夜は11時まで
講義が続く。過酷な合宿だ。その体験から
利用者さまにしてはいけないことや自分たちが
目指す介護を見つけてもらう。

講師は、生活介護研究所のメンバーである。
坂本先生、松林さん、福野さん、慶さん、
そして今回から岩田さんも入った。

なんともはや、愉快なメンバーである。
確か、昨年はマイバッグを隠された。
同じ手にひっかかるわけにはいかない。
自分の近くに置いた。「邪気が
床から移るぞ」と言われ、そばの台の
上に置いた。

そうだった。私の口癖は「邪気に
気をつけなさい」だった。
なるほどと、感心していると、皆が
私の鞄の写真を撮っている。
「何をしてるんですか?」と聞くと
「ヤフーのオークションにかけようと
思って・・・」

やめて~。一事が万事こんな具合だ。
私のコマは、食事ケアと排泄ケア時の
してはいけない行為とことばがけだ。

排泄は、お年寄りのプライドをどう
保っていくかを視点に研修をする。

今年も楽しい合宿であった。
研修の帰りに、友人宅に寄る。
最近の愉快な話題で盛り上げる。
ここでも「邪気」が話題になった。

「邪気」ってことばが流行ってるのかな・・。

7月5日
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2日目は、より具体的に現場バージョンの
講義をする。午後から「お年寄り体験」を
してもらう。参加メンバーはそれぞれの施設で
10年くらいのキャリアのある方たちだ。
ケアをすることに慣れている。

慣れはともすると「感覚麻痺」を引き起こし
疑問を遠ざける。疑問がなくなれば成長は
止まる。自分たち目線のケアになっていないか
を考えてもらう。利用者さまが感じる疎外感や
孤立感を体験することで、日頃のケアに
生かしてほしい。

帰りの電車の中で、この4日間の振り返りを
する。説明が足りなかった点はないか、演習の
運び方や時間配分、プレゼンの見せ方、研修内容
の組み立て方、落とし込み等。

今は、お年寄りや家族が自分に合った施設を
選ぶ。見学も一つの施設ではなく、数箇所を
見て回る。施設を見る目が肥えている。
見学のポイントも心得ている。
生き残る施設となるには、職員の質を上げる
しかない。

今後、権利意識をしっかり持つ「モノ言う老人」
が増える。職人的育成では、質は向上しない。
私が老人になり、ホームに入る時には
「若いおねーさんやおにーさんがやさしく世話を
してくれて、毎日美味しいご飯が食べられて、
仲の良い友達ができて、ホームは天国」と
思いたい。

夜、友人と電話で話す。
私が「老人ホームもいいかもね」と言うと、
「あんたねえ、そんだけ自由気ままに生きてきて
今さら、共同生活って無理。70歳になったら古民家
借りて一緒に住むって約束、忘れてないよね~」
すっかり忘れてたわ。

7月4日
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7月14日にオープンする新設の施設で
2日間の12時間コースである。
同法人の大阪城ケアホーム様では何度か
研修をさせていただいた。

「光」のネーミング通り、玄関から吹き抜けで
ガラス張りの建物内は採光が素晴らしい。
リビングから見下ろすと、隣接する公園で
遊ぶ子どもたちの元気な姿や声が聞こえる。
これで、入居一時金0円、月々¥149000なら
私は住みたい。

一日目は「疑問」と「気づき」、チームワーク
作りの演習をいれた。人に関心を持って、人を
よく観て、その人のために自分が何ができるか
を考えながら研修を受けてもらう。

オープン前でやる気のある人を採用しただけあり、
どの演習も意欲的に受けて下さる。介護経験者
の集まりなので、お互いのケアに対する価値観
のすり合わせが必要になってくる。

グループごとにセッションする演習を増やす。
人が2人以上集まればルールがいる。
今日の宿題は
1.会議のルール3つをグループで決める。
2.仕事以外で気づきや疑問を考えてくる

帰りの駅のホームで、私の前に女子大生が2人
並んだ。仲が良いのか服装も髪形もよく似ている。
そのうち、一人が笑いながら軽く相手の肩をたたいた。
すると「指輪が肩に当たって、痛いやんか」と
叩かれた方が叩き返した。

すると、「そんなにきつく叩いてないやろ」と
また叩く。「きつく叩いたわ。痛かったもん!」
と叩く。そのうち、お互いの顔が真剣になり、
電車が来るまでバシバシと双方が叩きあっていた。

小学生か・・・。
何事も限界を知ることが大人だ。ここまでという
限界がある。自分の酒量の限界、言い合いの限界。
それ以上は、自分も相手も傷つく。
無用な争いは避けるのが大人だ。
それが、大人のルールであろう。

7月2日
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今日と明日の2日コース。
思えば、2012年から毎年
職員研修をさせていただいている。
訪問するたびに、施設が良くなっている。

それは、トップの方が事あるごとに
具体的目標を職員に繰り返し告げている
からであろう。トップの意向が
現場に浸透している。

利用者さまを大切にしている。
たとえば、利用者さまの作品だ。
こちらの施設では、額に入れ、
廊下の壁にオブジェのように飾られている。
家族にすれば、満足度が高い。

シフトを組む職場の特徴は、決定事項が
なかなか浸透しないことである。
何度も何度も繰り返し伝えなければならない。

明日は、メンバーが変わる。
楽しみである。

6月29日
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今日のお題は「クレーム対応」。
キーワードは「共感」「浄化」である。
対応ステップごとに演習を入れる。

研修後、受講なさった方と写真を撮る。
ありがたい。

先日からノートパソコンの復旧作業をしている。
部品を取り寄せ試みるが回復できず、最後はBIOS
起動からのリカバリーディスクも作動しなく
なった。回線経路の問題だろうか。

ネットで調べながらのパソコンの修理は実に楽しい。
世の中、詳しい人がこんなにもいるんだと感心する。
明日もトライしてみるか。

夜、私のブログを見た友人から電話をもらう。
「25万円の掛け軸、買ったんだって?」
「上品な感じよね。あの、丑の表情いいよね~」
と褒めてくれる。

思い出した。違う友人に「いくらで買った?」
と聞かれ「2-5で買った」と答えたのは
2日前。古美術が好きな友人なので、数字で
言えば、単位を言わなくても分かると思ったのだ。

「やっぱ、10万円以上の掛け軸は品があるよね~」
「いい買い物したよね」としきりに彼女は話す。
私は、最後まで2500円で買ったとは言えなかった。
まずいぞ・・。

友人と奈良へ

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6月26日
今日はOFF。奈良の友人と奈良駅で待ち合わせ
旧市街地の『ならまち』を散策する。彼女が案内を
してくれる。昔ながらの街並みが残り、町家が点在する。

奈良は歩くと、何気なしに国の重要文化財にあたる。
たとえば「元興寺」だ。ごく普通のお寺に見えるが
実は、蘇我馬子が建てた日本最古の寺院を移したもの
らしい。蘇我馬子か。お寺を見てもピンとこないわ。

お昼は町家でランチ。家庭でよく作るメニューを
一味加えて出してくれるお店に行く。人気があるお店
なので店内は満員。女性客が多い。

その後、歴代の皇族がお泊りになる「奈良ホテル」
に向かう。明治時代の建物らしい威厳がある。
ロビーで大好きな上村松園の絵を見つけた。
さっそく、フロントに許可をもらい写真を撮る。

奈良の赤膚焼きの器やアイシュタインが弾いたピアノ
も飾ってある。歴史の重みを感じる。建物内の空気感を味わう。

最後は商店街で古美術を見る。ひと目で気に入った掛け軸を
購入する。丁寧に手書きで絵が描かれている。丑や人物の
表情が優しい。部屋に飾ることにした。

夕方、雷雨になった。散策はやめて、早めに帰る。
いろんな刺激を受けて帰ってきた。良い休日だった。

6月24日
午前中は、同法人の授産施設を見学する。
午後から、特養に戻り、接遇委員会の方たちと
活動の進み具合の確認とアドバイスをする。

まずは、電話応対から始め、居室の入り方や排泄ケア時の声のかけ方
をレクチャーする。
そして現場を回る。活気が出ている。
至る所にアジサイが飾られ、季節感があふれている。
生花は認知症の方の五感を刺激する効果がある。

利用者さまも表情が出てきた。会話も増えている。
前回、改善をお願いした箇所は、ほとんどクリアー
している。
居室内のにおいの配慮もできている。
宿題の『あたたかい声かけ集』もできつつある。
あとは気づきを促すしくみの定着である。

委員会のメンバーの方々が自信を持って楽しみ
ながら活動をしている。

安心して帰路に着く。
出張先でノートパソコンの電源が入らなくなった。
バッテリー交換をするが、復旧できない。
仕事が止まった。
家に帰り、もう1台のパソコンでメールを開く。
74件、入っていた。

久しぶりの徹夜となった。

6月21日
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札幌の気温は15度。少し肌寒い。
今回は、中級コース。
接遇は、机上論ではなく気配りの
お仕事である。ペアを組んだ相手へ
の気配りからスタートする。

これまで札幌で何回もセミナーをしているが、
北海道地区の方々はクールなイメージがあった。
ところが、今日は最初から和気藹々と受講して
下さり、とても雰囲気が良い。

私は研修中、指名はせず「せ~の」で一斉に答えて
もらうことに決めている。発信することも接遇の大事な
要素だからである。

受講なさる方々と一緒に研修を作っていく。
皆様につられテンションが上がる。
終了後は、出口で見送る私に、温かい声を
かけて下さる。

思い出に残る研修となった。感謝の一言である。

帰りの便は修学旅行生の団体で満席。
少しでも機体が揺れると「キャー、キャー」
と黄色い声が飛ぶ。
私はこう思う。「大丈夫だ。落ちるときは落ちる。
死ぬときは皆と一緒、にぎやかではないか」と。

明日は静岡に移動をする。

札幌の夜

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6月20日
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午後の便で夕方に札幌に着く。
そして友人と食事。
今夜は、彼のおススメのお寿司屋に
連れて行ってもらった。

花咲きカニの御味噌汁が美味しい。
カニ肉は少ないが香ばしい味がする。

話題は、最近同窓会に行って感じた
ことから始まり感心のあること、物の
見方やスピリチュアルなことなど
笑いながら話す。

私が最近へこんだ内容を話すと
彼はアドバイスをくれる。
「『欲』を持った方がいいですよ。
仕事の基本は仕事欲ですよ」

自分がやりたいことを追及していく欲を
持つことか。なるほど。
親の介護もなく仕事に没頭できる環境に
あることを感謝して、行動を変えてみるか。

何でもいいけど、何度も「男らしい性格
だよな」はやめてほしいわ。
明日は一日コース。ざっと予習をする。

6月18日
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昨年に引き続き、今年もお招きいただいた。
5月の対象者は新任から中堅職員の方。
今回は中堅以上の役職者が参加なさった。

接遇の五原則の指導方法や浸透させるコツ
を人への『気配り』を考えながら演習をする。
ペアを組んだ人、グループの方たちなど身近な
人への配慮から職場の利用者さまやご家族への
心遣いをする。

最後は『物の言い方・伝え方』のテクニックを
事例をいれながら考えてもらった。

帰りは近鉄特急に乗る。
通路を隔てて隣に力士が座った。さっそく、相撲フアン
の友人にメールを送る。彼女から返事が来た。何でも
今日は葛城市の相撲館に田子の浦部屋の力士が合宿に来て
いるとのこと。「誰?」と聞かれたが、わからない。
「ネットで調べ~」と言われ、画像を見るが、
力士は皆同じ顔に見える。

いっそのこと「何が海さんですか?」と聞こうかと
思ったが、スヤスヤ眠っている。
彼から上品なお香のかおりが漂ってきた。

神聖な国技をする人は、普段から身だしなみ
には気をつけているのであろう。
明日は北海道。仕事だけして帰ってくる。
もったいないわ。

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