8月29日、30日
朝、家を出て15時くらいに大分駅に到着。
苑に着くと、私の席にはお花が飾られていた。
初日はケイトウの花、翌日はニチニチ草。
長旅の疲れも癒される。嬉しい限りである。
初日の一日
15時から16時まで、委員会のメンバーへの
アドバイス。在宅部門と入所部門の焦点を合わす。
16時から現場の様子を把握するため巡回をする。
まずは、利用者さまとの交流から始める。
夕食前に飲む薬を手にして眺めていた方が
傍に伺うと「おい、いつもの小さい
ピンク色の薬がこの中に入っとらん!」とおっしゃる。
「看護師さんに聞きましょうか?」と聞くと、
うなずかれた。
お話を伺うと、どうやらピンク色の薬がないこと
がご不満のようである。
「いつものお薬がないと不安ですよね」と聞くと、
「あの薬は、まずい。いらん!」
「いらないんですか?」と聞くと
「いらんわ!あげん薬」
いるのか、いらんのか・・よう分からんと思いつつ
最後は「よか、よか」と笑顔になられた。
18時から全体研修。
最初の研修は、モチベーションを上げるための
カリキュラムに変更した。参加型だ。
アドバイザーの仕事は、知識や情報を伝えるだけ
ではない。
委員会のメンバーが今後、活動しやすいよう、
職員の接遇への関心を高めることも
大事な役目である。環境を整えるための
土壌作りがスタートした。
演習をメインにしたが、しっかりついてくる。
翌日は、現場巡回をする。
明るいあいさつも出来てきている。
活気もある。
8月27日
先月に引き続き2回目。
席に着くと、私の前に可憐なニチニチ草が
生けてあった。粋なご配慮に嬉しくなる。
まずは、この1カ月間の活動報告から
始める。計画通りに進んでいる。
今日は、計画をPDCA形式に
細かく具現化する。
前回より、会議の進め方も上手く
なっている。焦点がブレることが
なくなっていた。
飲み込みが早い。
午後からは、法人組織理解度テストを
実施する。前回、同様のものをした際
最後に「ちゃんと答えられるように覚え
といてね」で終わった。
委員会のメンバーはまさか、今日もする
とは思ってなかっただろう。
介護士は利用者さまの依頼を軽く聞き流しては
いけない。相手が認知症であろうが
なかろうが「覚えといてね」と言われた
ことは、きちんと覚える。
2時半過ぎから、現場に入る。
今日は排泄ケアを一緒にする。
排泄サービス時の介護技術と
声のかけかた、プライバシーの保護
においの配慮、グローブの外し方と
外すタイミングなどをアドバイスする。
次回は、もう少し細かく説明したい。
人手がなく、思うように利用者さまと
接する時間がない現場である。
ならば、接している時間の密度
を上げることで、安心、安楽を感じて
もらうしか手はない。
接遇は、マナーとは別の視点でみる。
現場の『密度の上げ方』を少しでも多く
お伝えしたい。
委員会のメンバーには年齢差の開きが
あるが、話し合い時の雰囲気も良い。
意見も出ている。どこまで伸びていく
のか、非常に楽しみである。
新幹線の中。帰りは0時を回る。
長い一日ではあるが、疲れはない。
ニチニチ草が癒してくれたおかげ
かも知れない。
確実に伸びている施設との
出会いとの充実感かも知れない。
感謝である。
8月26日
今日の一日
9時45分から接遇トレーナーの
メンバーからの活動報告を受ける。
昨年に比べて、計画に無理がない。
着実に実績を意識した活動が身に
ついてきている。
午後からは、施設の制服に着替え、
トレーナーとともに、現場を廻る。
利用者さまの様子も落ち着いている。
夕方は、トレーナーのメンバーに
現場を廻った感想とアドバイス
をする。
次回は、スタッフのことばづかいの
現状把握を細かくする。
どの目線で、どのポジショニングから
どういうタイミングで、どういうことば
を選んで遣っているのかを検証予定。
接遇講師は厳しいと思っているのか
私が現場に入ると、スタッフはあまり
利用者さまと話さなくなるようだ。
柱の陰に隠れて観察するか、変装して
行くしかないわ。
8月25日
2年前にアドバイザーで入らせて
いただいた「ぬくもりの里」さまを訪問する。
トレーナー(施設内接遇指導者)の育成を
一年間月1回のペースで実施をした。
こちらのトレーナーの皆さんは、チームワーク
が抜群によかった。施設長さんや副施設長さんも
全面的に協力して下さった。
1年ぶりの再会である。
どれだけ頑張っているか楽しみにしていた。
思い入れのある施設である。不安よりも
期待が大きい。
現場を介護主任と一緒に廻る。
以前よりも5Sができている。
スタッフの挨拶も上出来だ。
利用者さまも笑顔が出ている。
トレーナーの方が頑張っている証拠だ。
宿題を出す。次の目標を立てること。
課題は、モチベーション維持のための仕掛け
を企画できるかどうか。
このまま定着できるまで、走り続けて
ほしいと願う。
名神高速~山陽高速を走り、
明石海峡大橋を抜ける。つり橋のラインが
女性的で柔らかい美しさを持つ橋である。
橋を渡ったすぐのSAで休憩。
時間調整をする。お茶を飲みながら
明石海峡を眺めていると、隣の
カップルが「淡路島って意外に
広いよね」と話をしている。
ん?ここは淡路島・・・。ハッと気がついた。
明石海峡大橋を越えたら四国と思い込んでいた。
淡路島を越えんとあかんのよ・・・。
のん気に休憩なんかしてる場合やないわ。
急いで車に戻る。
続いて、鳴門海峡大橋を渡る。
こちらは、男性的な面影のある橋だ。
自宅から4時間で現地に到着。
こちらのデイサービスは、リハビリ特化型。
レッドコードやレッグプレスなど、ジムで
よく見かけるマシンが並ぶ。
デイサービスでは珍しく食事付き短時間の
サービスを展開している。
施設長さんは、20歳代の女性。
サッカーをされていただけあって、サバサバ
として明るくキレのある方だった。
スタッフも元気で、活力がある。
利用者さまも認知症の方が少ないので、
『伝える力』を中心にプログラムを組む。
帰りは夜。ライトアップされた明石海峡大橋
と明石市の夜景の美しさは格別である。
吸い込まれそうになる。
きれいなモノに接することができて、
感謝。
8月19、20日
夏休みが明けて、今週から仕事をスタートさせる。
休み中はひたすら『断捨離』をした。家のなかのモノや
仕事上の書類を片っ端から捨てた。気持ちが
軽くなった気がする。
今回は、坂本先生からのご依頼の法人のお仕事だ。
一般職員とユニットリーダークラスに分けた
3コマの研修。
研修も一週間あけると勘を戻すのに
少し時間がいる。休めば、勘が鈍る。
継続は力なり、とはよく言ったものだ。
夜は、知人と食事をする。
今夜のお題は「組織の中の自分の役割」について。
知人、いわく。
役職から職務や権限を考えるのではなく、
自分の肩書きに捕らわれることなく、
組織に必要であろうやりたいことをする。
ふ~ん。なるほどね。以前から組織に
縛られない人だなと思ってはいたが、
話してみると面白い。
断捨離とは、単にモノを捨てることではなく
執着心も捨てることを言う。
知人も仕事への断捨離をしてきたのかも
知れないと思った。
8月7日
出張から戻ると、書籍が届いていた。
いつもお世話になっている
スターコンサルティンググループの
斉藤氏からだった。
『あの介護施設にはなぜ人が
集まるのか』良いテーマだと思った。
私が、研修をさせてもらったいくつかの施設の
ことも書かれていた。
齋藤氏らは、いつこれを書いたのだろう。
毎日、出張で夜中まで仕事をし、ついには
会社に寝泊りもしているほどハードだ。
確かに忙しい時ほど、仕事の処理能力が増す。
時間は作るのが鉄則。執筆をする時間を作るために
他の仕事の効率を上げたのだろう。
なかなかやるではないか。
私なんて、執筆を頼まれて1年経つのに、
まだ3行しか書いてない・・・・。
あかんわ。こんなことでは。
ホームページも更新したいし、
夏休み返上よ。
8月3日
いつもお世話になっている
スミ子さんの法人の10周年に
生活介護研究所の一人として
お招きをいただく。
昨夜は、同経営の自然食品のお店で
内祝いをした。スミ子さんは人との
ご縁を大切にする。
出会いは、5年ほど前。長崎の忘年会
で紹介された。一言二言ことばを交わした。
バイタリティがある女性だと思った。
次に会ったのは、福井。
「いや~。濱島さん、久しぶり~。
長崎からお土産持ってきたと!」
その日も彼女はパワフルだった。
周りのスタッフも若くてよく気がつく。
彼女の人徳からか、人柄からか、温かい
人たちに囲まれたパーティとなった。
私のテーブルは、NLPの講師の
池江氏、兵庫教育大学の石倉氏
ファシリテーター講師の小田氏。
よいご縁をいただいた。